航空整備士の年収は高い?安い?上がるタイミングと1,000万円の現実を現役が解説
「航空整備士の年収は高いの?安いの?」整備士を目指す方が、必ず気になるところです。
結論から言うと、入社直後の年収は、一般的な会社員とあまり変わりません。年収が上がるのは、資格を取ったときです。
現役の一等航空整備士の私が、年収が上がるタイミングと、年収1,000万円の現実をお話しします。金額は会社によってちがうので、会社ごとの数字は書きません。
結論:航空整備士の年収は、入社直後は高くありません
入社直後の年収は、一般的な会社員とあまり変わりません。専門職だからといって、最初から高いわけではありません。
航空整備士の年収が動くのは、国家資格を取ってからです。年収を動かす要素は、資格手当、夜勤手当と残業代、役職の3つです。

国の統計では年収598万円。ただし航空整備士だけの数字ではありません
厚生労働省の職業情報提供サイト(job tag)は、航空整備士の年収を全国平均で598万円としています。平均年齢は42.5歳です(job tag 航空整備士)。令和7年の賃金構造基本統計調査をもとにした数字です。
ただし、598万円は航空整備士だけの数字ではありません。「輸送用機械器具整備・修理工(自動車を除く)」などの職業分類の統計です。航空機以外の整備の仕事も含む分類なので、目安として見てください。
航空整備士の年収が上がるタイミングは「資格を取ったとき」
年収が上がるタイミングは、資格を取ったときです。資格を取ると、資格手当が毎月の給料に上乗せされます。手当の金額は、会社によって異なります。
航空整備士の国家資格には、次の種類があります。
- 一等航空整備士・二等航空整備士
- 一等航空運航整備士・二等航空運航整備士
- 航空工場整備士
資格ごとのちがいは、飛行機の国家資格をまとめた記事で解説しています。
資格の費用は会社持ち、勉強は自分の時間
資格を取るための費用は、会社が負担してくれます。一方で、勉強は勤務時間外の自分の時間でおこないます。

費用は会社持ちですが、勉強の時間は自分で作ります。
夜勤手当と残業代で、月に数万円の差が出ます
航空整備士の給料は、夜勤の手当や残業代でも変わります。夜勤や残業が多い月と少ない月では、月に数万円の差が出ます。
早番と夜勤の働き方は、航空整備士の1日の流れで紹介しています。
航空整備士で年収1,000万円に届く人は実際にいます
年収1,000万円に届く整備士は、実際にいます。
年収を上げるために、周りの整備士がしていることは2つです。
- 資格を多く取る
- 管理職になる
LCCの整備士の給料は安い?
「LCC(格安航空会社)の整備士は給料が安い」と思われがちです。LCCに在籍している知人から聞いた話では、若いうちは大手より給料が高いこともあります。
航空券の値段と、整備士の給料は別の話です。給料の仕組みは会社ごとにちがうので、気になる会社の募集要項で確認してください。
本音:責任の重さに対しては、少ないと感じます

責任の重さを考えると、正直なところ少ないと感じます。パイロットはもっともらっています。
きつさと、それでも続けている理由は、航空整備士はきつい?の記事に書きました。
航空整備士は人手不足。これから大量退職の時期に入ります
国土交通省の資料によると、主要な航空会社と整備会社で働く整備士(資格を持つ人)は8,467人です。50歳以上が全体の39%を占めています(国土交通省 航空整備士・操縦士の人材確保・活用に関する検討会 資料)。
同じ資料は、整備士がこれから大量退職の時期に入ると説明しています。採用する人数と育てる人数を増やすことが、業界の課題です。
よくある質問
Q. 航空整備士の年収は安いの?
A. 入社直後は、一般的な会社員とあまり変わりません。資格を取ると、資格手当のぶん年収が上がります。
Q. 資格を取る費用は自己負担?
A. 費用は会社が負担してくれます。勉強は、勤務時間外の自分の時間でおこないます。
Q. LCCの整備士は給料が安い?
A. LCCに在籍している知人の話では、若いうちは大手より高いこともあります。
まとめ:航空整備士の年収は資格で上がる
- 入社直後の年収は、一般的な会社員とあまり変わらない
- 国の統計では598万円。ただし航空整備士だけの数字ではない
- 年収が上がるタイミングは、資格を取ったとき
- 夜勤手当と残業代で、月に数万円の差が出る
- 年収1,000万円に届く整備士は実際にいる
- 年収を上げる方法は、資格を多く取ることと、管理職になること
航空整備士になるまでの道のりは、下の記事で紹介しています。

