整備士記事

LCCの整備士は稼げる!給料は大手と同じ?若いうちはむしろ高いことも【現役整備士が解説】

LCCの整備士は稼げることを解説するサクラ
sakura-engineer

「LCC(格安航空会社)の整備士って、給料が安いんでしょ?」——そんなイメージを持っている方は多いのではないでしょうか。実は、これは大きな誤解です。LCCの整備士は大手(JAL・ANAなど)と変わらない給料をもらえることも多く、若いうちはむしろ大手より稼げるケースもあります。
この記事では、現役一等航空整備士の視点から、LCC整備士のリアルな給料事情と、その理由をわかりやすく解説します。整備士を目指す方や、転職を考えている方はぜひ参考にしてください。
※本記事にはアフィリエイト広告(PR)を含みます。

LCCの整備士は本当に稼げるのか?

結論から言うと、LCCの整備士はしっかり稼げます。「LCC=格安だから人件費も安い」という印象を持たれがちですが、整備士の給料は航空券の価格とは別の話です。むしろLCC各社は優秀な整備士を確保するため、大手に引けを取らない待遇を用意しているのが現状です。

なぜそんなことが起きるのか。その最大の理由が「整備士の人手不足」です。

なぜLCC整備士の給料は高いのか?理由は深刻な人手不足

航空業界全体で整備士が足りていない

航空整備士は、国家資格が必要な専門職です。一人前になるまでに長い時間と経験が必要で、簡単に増やせる職業ではありません。一方で、航空需要は世界的に伸び続けており、飛行機の数も増えています。その結果、整備士は慢性的に不足しているのです。

特にLCCは近年急速に路線を拡大しており、機体数の増加に対して整備士の確保が追いついていません。需要に対して人材が足りない——これが給料を押し上げる大きな要因になっています。

大手並みに払わないと人が集まらない

整備士という限られた人材を巡って、大手もLCCも取り合っている状態です。もしLCCが「格安だから給料も安い」という待遇しか用意しなければ、整備士はみんな給料の高い大手に流れてしまいます。

だからこそLCC各社は、大手と同等、あるいはそれ以上の給料を提示して人材を確保しようとしています。「人手不足だからこそ、給料を上げないと人が来ない」——これがLCC整備士が稼げる本質的な理由です。

若いうちはむしろ大手より給料がいいことも

ここが特に注目してほしいポイントです。大手航空会社は、年功序列の傾向が強く、若手のうちは給料がなかなか上がらないことがあります。一方でLCCは、組織が比較的フラットで、若手にもしっかり給料を払う会社が多いのです。

実際、20代〜30代前半の若手整備士で比較すると、LCCのほうが大手より手取りが多いというケースも珍しくありません。「早いうちから稼ぎたい」「年功序列で待つのは嫌だ」という方にとって、LCCは非常に魅力的な選択肢になります。

LCC整備士のメリット・デメリット

給料以外の面も含めて、LCC整備士の特徴を整理しておきましょう。

メリット

  • 若いうちから大手並み、またはそれ以上の給料が期待できる
  • 少人数で幅広い業務を任されるため、整備士として早く成長できる
  • 組織がフラットで、意見が通りやすい・風通しがよい
  • 人手不足を背景に、転職市場での需要が高い

デメリット

  • 少人数ゆえに一人あたりの業務量が多く、忙しいことがある
  • 機種が大手より限られる場合がある(特定の機種に特化)
  • 福利厚生や教育制度は会社によって差がある

LCC整備士に向いている人

以下のような方は、LCCの整備士が向いていると言えます。

  • 若いうちからしっかり稼ぎたい人
  • 幅広い業務を経験して、早く一人前になりたい人
  • 年功序列よりも実力や成果で評価されたい人
  • 少人数のチームで主体的に働きたい人

逆に、安定した大企業の福利厚生や、特定の大型機にじっくり関わりたいという方は、大手のほうが合っているかもしれません。大切なのは、自分が何を重視するかを明確にすることです。

LCC整備士として働くには?就職・転職のポイント

LCC整備士を目指すには、まず航空整備士の国家資格や、専門学校・大学で基礎を学ぶのが一般的なルートです。すでに大手で経験を積んだ整備士が、より高い給料や成長環境を求めてLCCへ転職するケースも増えています。

人手不足が続く今は、整備士にとって有利な「売り手市場」です。複数の航空会社を比較し、給料・福利厚生・扱う機種・勤務地などを総合的に見て、自分に合った職場を選ぶことが大切です。航空業界に強い転職エージェントを活用すれば、非公開求人や各社のリアルな待遇情報を効率よく集められます。

まとめ:LCC整備士は「稼げない」は誤解

「LCCの整備士は給料が安い」というのは、完全な誤解です。深刻な人手不足を背景に、LCC各社は大手と変わらない、若手であればむしろ大手以上の給料を払って整備士を確保しています。

整備士は国家資格が必要な専門職であり、これからも需要が高まり続ける将来性のある仕事です。「稼げるのか不安」という理由で整備士やLCCへの就職・転職をためらっているなら、ぜひ前向きに検討してみてください。現役整備士として、この仕事の魅力を自信を持っておすすめします。

航空業界の動向や航空整備士に関する行政情報については、国土交通省 航空局の公式サイトもあわせてご覧ください。

航空整備士の仕事内容について詳しく知りたい方はこちらの記事もどうぞ:航空整備士の仕事内容を現役整備士が解説

ABOUT ME
サクラ
サクラ
一等航空整備士
一等航空整備士の資格を持つ、現役の航空整備士です。 日本国内はもちろん、海外でも整備士としての経験を積んできました。 日々、飛行機と向き合う中で感じたことや、現場で学んだリアルな知識を発信しています✈️ 航空ニュースの深掘りや、普段はあまり知られていない整備の裏側、そして空の魅力まで。 飛行機がもっと面白くなる、そんなきっかけを届けられたら嬉しいです。
記事URLをコピーしました